工程ごとのリスク洗い出し|4つの入口と点の付け方、一覧に持たせる項目
不具合が起きてから対応する体制ができてくると、次に出てくるのが「起きる前に手を打てないか」という話です。ただ、起こり得ることを全部挙げると、数が多すぎて何も進みません。
一般には、工程ごとのリスク洗い出しは影響度と起こりやすさで順位を付けて、上から手を打つ形で行います。この記事では、工程ごとのリスク洗い出しについて、対象の決め方、点の付け方、そして順位をどう使うかをまとめます。
この記事の内容(11項目)
- 工程ごとのリスク洗い出しは、範囲を決めるところから
- 件数の多い工程から始める
- 1回2時間、5工程まで
- リスクの候補を出す4つの入口
- ヒヤリハットが集まっているほど、洗い出しが速い
- 「作業者が変わったら」を必ず1つ入れる
- 現場で聞く。会議室で考えない
- 影響度と起こりやすさで点を付ける
- 掛け算で並べて、上から見る
- 影響度が3なら、起こりやすさが低くても見る
- 点は議論しすぎない
- 洗い出したあと、何をするか
- 「手を打たない」を選べるようにする
- 不具合が起きたら、一覧に戻る
- 変更があったときに見直す
- 変更点の記録が、見直しの入口になる
- 新しい案件は別枠で見る
- 洗い出しが続かない理由
- その1:一覧を作ることが目的になる
- その2:参加者が管理職だけ
- その3:出したリスクが評価につながる
- 一覧に持たせる項目
- 点は毎回付け直す
- 現状の対応を書く欄が効く
- 年に1回、上位の推移を見る
- 工程のリスク洗い出しにかかわる最近の動き(2026年10月時点)
- 工程のリスク洗い出しに出てくる用語
- 工程のリスク洗い出しと一緒に押さえておきたいこと
- 製造業は、安全のリスクアセスメントが努力義務になっている
- 化学物質を扱う工程は、調べることが義務になる
- 影響度は「最悪の場合」で見積もる
- 手の打ち方は「なくす、設備、ルール、保護具」の順で考える
- よくある質問
工程ごとのリスク洗い出しは、範囲を決めるところから
全工程を一度に洗うと、途中で力尽きます。1回で見るのは1つの製品ラインか、5工程前後にすると、その日のうちに終わります。
| 最初に選ぶ工程 | 理由 |
|---|---|
| 不具合の件数が多い工程 | すでに問題が出ている。効果が見えやすい |
| 変更点の多い工程 | 条件が安定していない。次に出る可能性が高い |
| 1人しかできない作業がある工程 | その人が抜けたときに止まる |
| 客先へ直接出る工程 | 流出したときの影響が大きい |
| 新しく立ち上げた工程 | 経験が浅く、想定外が出やすい |
件数の多い工程から始める
すでに不具合が出ている工程は、洗い出しの材料がそろっています。過去の不具合をそのままリスクの候補として使えるので、最初の1回としてはいちばん進めやすい選び方です。
1回2時間、5工程まで
時間を区切らないと、細かい議論に入り込みます。1工程あたり20分、5工程で2時間を目安にすると、粗くても全体が見えます。細かさは、2回目以降で上げていきます。
リスクの候補を出す4つの入口
「何が起こり得るか」を白紙から考えるのは難しい作業です。入口を4つ用意しておくと、参加者から出てきます。
| 入口 | 聞き方 | 出てくるもの |
|---|---|---|
| 過去の不具合 | この工程で過去に何が起きたか | 実際に起きたこと。いちばん確実 |
| ヒヤリハット | 危なかったが、たまたま止まったこと | まだ起きていないが、起こり得ること |
| 他社・他工場の事例 | 同じような作業で、よそで起きたこと | 自社の経験の外にあるもの |
| 4Mの変化 | 人・設備・材料・方法が変わると何が起きるか | これから起こり得ること |
ヒヤリハットが集まっているほど、洗い出しが速い
「あぶなかったが止まった」という記録が残っていると、リスクの候補がそのまま使えます。集まっていない現場では、この洗い出しの場が最初の収集の機会になります。集め方はヒヤリハットが集まらない理由で扱っています。
「作業者が変わったら」を必ず1つ入れる
いまの担当者だからできている、という作業は、どの工程にもあります。「この人が明日休んだら何が起きるか」という問いを1回入れると、属人化のリスクが表に出ます。
現場で聞く。会議室で考えない
工程のリスクは、その場に立つと出てきます。現場を歩きながら20分ずつ聞くほうが、会議室で2時間考えるより多く出ます。書記だけ用意しておけば足ります。
影響度と起こりやすさで点を付ける
候補が出たら、順位を付けます。2つの軸で3段階ずつにすると、迷わずに付けられます。細かくすると、点を付ける議論で時間を使います。
| 点 | 影響度 | 起こりやすさ |
|---|---|---|
| 3 | 客先へ出る/安全に関わる/生産が止まる | 月に1回以上ありそう |
| 2 | 後工程に影響する/手直しが必要 | 年に数回ありそう |
| 1 | その場で直せる/影響が限定的 | 数年に1回あるかどうか |
掛け算で並べて、上から見る
影響度 × 起こりやすさで、1から9までの点になります(とり得る値は1・2・3・4・6・9の6通り)。6以上を今期に手を打つ対象、3から4を来期、2以下は記録だけという線を引くと、対象が現実的な数になります。
(担当と期限を付ける)
(見直しのときに付け直す)
(理由と見直し時期を書く)
影響度が3なら、起こりやすさが低くても見る
安全に関わることや、客先へ出ることは、めったに起きなくても影響が大きくなります。掛け算の点が低くても、影響度が3のものは別枠で見るようにしておくと、重いものを取りこぼしません。
点は議論しすぎない
2か3かで議論が長くなったら、高いほうを取って先へ進みます。点の正確さより、上位が拾えていることのほうが大事です。順位が近いものは、どちらから手を付けても大きくは変わりません。
洗い出したあと、何をするか
一覧を作って終わりにすると、翌年また同じ一覧を作ることになります。上位のものに、担当と期限を付けます。
| リスクへの手の打ち方 | 例 |
|---|---|
| 起こらない形にする | 治具で位置を固定する、材料を取り違えられない置き方にする |
| 起きたら気づく形にする | 次工程で止まる、検知の仕組みを入れる |
| 起きたときの被害を小さくする | ロットを小さく分ける、早めに検査する |
| 手を打たない | 影響が小さい。理由と見直し時期を書いて残す |
「手を打たない」を選べるようにする
全件に対策を求めると、洗い出しそのものが避けられるようになります。やらないと決めることも正式な結論にしておくと、正直な洗い出しが出てきます。ただし理由と見直し時期は書きます。
不具合が起きたら、一覧に戻る
実際に不具合が起きたとき、その内容が一覧に載っていたかを見ます。載っていたのに手を打っていなかったなら、順位の付け方か、対策の実行に問題があります。載っていなかったなら、洗い出しの入口が足りていません。どちらも次回の改善につながります。
変更があったときに見直す
工程のリスクは、条件が変わると変わります。年に1回の定期だけでなく、変更のときにも部分的に見直します。
| 見直すきっかけ | 見る範囲 |
|---|---|
| 年度の初め | 全工程。粗くてよい |
| 設備・工法を変えた | その工程と、前後の工程 |
| 新しい製品を立ち上げた | その製品が通る工程 |
| 不具合が出た | その工程。一覧に載っていたかを確認 |
| 人が大きく入れ替わった | 属人化していた作業 |
変更点の記録が、見直しの入口になる
変更点管理の記録が日付順に並んでいれば、この半年で変わった工程がすぐ分かります。その工程だけ見直せば、全部を洗い直す必要がありません。変更点の管理は変更点管理の進め方で扱っています。
新しい案件は別枠で見る
初めての客先、初めての材料、初めての工法が含まれる案件は、既存工程の一覧では拾えません。受ける前に、案件単位で確認するほうが確実です。見る項目は新規案件のリスク確認にまとめました。
洗い出しが続かない理由
その1:一覧を作ることが目的になる
細かく網羅した一覧を作ると、達成感はありますが、そこで終わります。粗くてよいので、上位3件に手を打つところまで行くほうが価値があります。次回、その3件が消えていれば、洗い出しは機能しています。
その2:参加者が管理職だけ
実際に作業している人がいないと、机の上のリスクしか出ません。現場の人を1人入れるだけで、出てくる内容が変わります。現場を歩きながらやると、自然にそうなります。
その3:出したリスクが評価につながる
自分の工程のリスクを正直に出すと評価が下がる、という空気があると、出てこなくなります。リスクを出すことは良いこと、という扱いにしておかないと、洗い出しは形だけになります。
洗い出しで見つかったものを他工程にも広げる場合は、水平展開の進め方もあわせてご覧ください。
一覧に持たせる項目
リスクの一覧は、あとで引かれる形にしておきます。順位が付いていて、対策の状態が分かることが条件です。
| 項目 | 使い道 |
|---|---|
| 工程名 | 工程で絞って読む |
| 起こり得ること | 不具合が起きたときに、載っていたか照合する |
| 影響度・起こりやすさ・点 | 順位を付ける |
| 現状の対応 | すでに何かやっているか |
| 打つ手・担当・期限 | 上位のものだけ埋める |
| 状態 | 未着手/対応中/完了/対応しない |
| 見直し予定 | 対応しないと決めたものを、いつ見直すか |
点は毎回付け直す
対策を打てば起こりやすさが下がります。前回の点をそのまま残さず、見直しのたびに付け直すと、下がった行が見えます。下がっていないものが、手が打てていないものです。
現状の対応を書く欄が効く
「すでに何かやっているか」を書く欄があると、無いものと薄いものが区別できます。掲示だけで防いでいる、といった記述が並ぶ工程は、対策が弱い状態です。何もしていない行より、弱い対策で済ませている行のほうが見落とされます。
年に1回、上位の推移を見る
上位に並ぶ工程が毎年同じなら、そこには根本的な問題があります。個別のリスクではなく、工程の作りそのものを見直す合図です。設備の更新や工法の変更を検討する材料になります。
測定器そのものの管理は校正管理台帳にまとめてあります。期限が切れると、その器で測ったものまで遡ることになります。
工程のリスク洗い出しにかかわる最近の動き(2026年10月時点)
工程のリスク洗い出しのうち、品質の面を直接定めた法令はありません。一方で、同じ工程を安全の面から洗う決まりは、化学物質を中心に2023年から段階的に変わっています。一次情報で確かめられたものを日付順に並べます。
| 時期 | 出来事 | 工程のリスク洗い出しへの影響 |
|---|---|---|
| 2023年4月1日 | 化学物質のリスクアセスメントの結果と、講じた措置の内容などについて、記録の作成と保存(次のリスクアセスメントまで。ただし最低3年)が義務になった(労働安全衛生規則第34条の2の8) | 化学物質を扱う工程は、洗い出しの一覧そのものを残す義務がかかる |
| 2024年4月1日 | 化学物質を扱う事業場で化学物質管理者の選任が義務になった(同規則第12条の5)。ラベル表示・SDS・リスクアセスメントの義務の対象に、234物質が加わった | 洗い出しの場に、化学物質管理者を呼ぶ形が取れる |
| 2026年4月1日 | 改正労働安全衛生法(令和7年法律第33号)の主な規定が施行された。高年齢労働者の労働災害を防ぐ措置が事業者の努力義務になった | 「人が変わったら」「年齢が上がったら」の入口が、安全の面でも求められるようになった |
| 2026年5月27日 | 令和7年(2025年)の労働災害の確定値が公表された。死亡は全産業で700人(過去最少)、うち製造業は115人。全産業の事故の型では、はさまれ・巻き込まれが117人だった | 機械の工程では、はさまれ・巻き込まれを影響度3の候補として必ず挙げておく |
| 2026年10月1日 | 化学物質の個人ばく露測定が作業環境測定の1つに位置付けられ、作業環境測定士などが行う形になった(改正労働安全衛生法・作業環境測定法) | ばく露の測定結果を、起こりやすさの点を付ける材料に使える |
工程のリスク洗い出しで効いてくるポイントは、品質の洗い出しと安全の洗い出しは、見直すきっかけ(設備・原材料・作業方法の変更)が同じだということです。変更のたびに両方を一度に見ると、場を2回作らずに済みます。
出典:労働安全衛生規則(e-Gov法令検索)、労働安全衛生法の新たな化学物質規制(厚生労働省)、労働安全衛生法及び作業環境測定法の一部を改正する法律の概要(厚生労働省)、令和7年の労働災害発生状況(厚生労働省)
確認日は2026年10月3日です。安全や化学物質のリスクアセスメントの要否は、所轄の労働基準監督署にご確認ください。
工程のリスク洗い出しに出てくる用語
工程のリスク洗い出しでは、社内の言い方と法令や指針の言い方が混ざります。出どころと一緒に並べます。
| 用語 | 意味 | 出典 |
|---|---|---|
| 危険性又は有害性等の調査(リスクアセスメント) | 設備・原材料・作業行動などによる危険性や有害性を調べ、その結果に基づいて措置を講じること。製造業などで努力義務 | 労働安全衛生法 第28条の2、労働安全衛生規則 第24条の11 |
| リスク | 特定した危険性又は有害性によって生じるおそれのある負傷又は疾病の重篤度と、それが発生する可能性の度合 | 危険性又は有害性等の調査等に関する指針 |
| リスクアセスメント対象物 | ラベル表示やSDSの対象になる化学物質など。これを扱う事業者には、危険性又は有害性等の調査が義務づけられている | 労働安全衛生法 第57条の3、労働安全衛生規則 第12条の5・第34条の2の7 |
| リスク低減措置 | 見積もったリスクを下げるための措置。法令で決まった事項を実施したうえで、なくす・設備で防ぐ・ルールで防ぐ・保護具の順に検討する | 危険性又は有害性等の調査等に関する指針 10 |
| 影響度・起こりやすさ | この記事で使っている社内の物差し。法令上の定義はない。指針の「重篤度」「可能性の度合」にあたる | 法令上の定義はない |
| 4M | 人・設備・材料・方法の頭文字で、変化を見る切り口として使われる言葉。法令上の定義はない | 法令上の定義はない |
| FMEA | 故障モード影響解析。部品や工程の故障の起こり方ごとに影響を評価する手法。法令上の定義はない | 法令上の定義はない |
工程のリスク洗い出しで取り違えやすいのは、「リスク」を起こりやすさだけで語ってしまうことです。指針でも、リスクは重篤度と可能性の度合の組み合わせとされています。点を付けるときは、必ず2つの軸で見ます。
工程のリスク洗い出しと一緒に押さえておきたいこと
工程のリスク洗い出しを扱う記事の多くは、手法の名前と表の形で終わっています。ここでは、品質の洗い出しを安全の決まりと重ねるときに役立つ点を4つ置きます。
製造業は、安全のリスクアセスメントが努力義務になっている
機械や作業による危険性の調査は、化学物質に関するもの以外は製造業などの事業者に限って求められ、努力義務とされています(労働安全衛生法第28条の2)。行う時期は、建設物の設置や変更、設備・原材料の新規採用や変更、作業方法や手順の新規採用や変更のときとされています(労働安全衛生規則第24条の11)。この記事の「変更があったときに見直す」の表と、ほぼ同じ時期です。品質の洗い出しの場で、安全の候補も1列で拾っておくと、両方の記録がそろいます。
化学物質を扱う工程は、調べることが義務になる
リスクアセスメント対象物を扱う事業者は、その危険性又は有害性等を調べなければならないとされています(労働安全衛生法第57条の3)。原材料を新しく採用・変更するときや、作業方法を変えるときに行い(労働安全衛生規則第34条の2の7)、結果と措置の内容は記録して、次に行うまで(最低3年)保存し、作業する人に周知するとされています(同規則第34条の2の8)。塗装・洗浄・接着など、溶剤を使う工程の洗い出しには、使っている製品のSDSを持ち込むと、候補の漏れが減ります。
影響度は「最悪の場合」で見積もる
指針では、過去に実際に起きた負傷の重さではなく、最悪の状況を想定した最も重い負傷又は疾病の重篤度を見積もることとされています。品質の洗い出しでも、過去の不具合の実績だけで影響度を付けると、まだ起きていない重い流出が低く出ます。実績で起こりやすさを、最悪の場合で影響度を付けると、2つの軸の役割がはっきりします。
手の打ち方は「なくす、設備、ルール、保護具」の順で考える
指針は、法令で決まった措置を実施したうえで、危険な作業の廃止や変更、インターロックなどの工学的対策、マニュアルの整備などの管理的対策、個人用保護具の順に検討するとしています。死亡や重い後遺障害につながるリスクで、対策に時間がかかる場合は、暫定的な措置をすぐに講じるとされています。この記事の「起こらない形にする」が、いちばん上の段にあたります。掲示や注意喚起だけの行は、管理的対策の段にとどまっているので、次の見直しで上の段の手が打てないかを見ます。記録する事項として、指針は洗い出した作業、特定した危険性又は有害性、見積もったリスク、優先度、実施した措置の5つを挙げています。
出典:労働安全衛生法(e-Gov法令検索)、危険性又は有害性等の調査等に関する指針と施行通達(厚生労働省の資料に収録)。確認日は2026年10月3日です。
よくある質問
- Q. 1回の洗い出しにどのくらい時間をかけますか?
- 1工程あたり20分、5工程で2時間を目安にしてください。時間を区切らないと細かい議論に入り込みます。粗くても全体が見えるほうが、次の手が決まります。
- Q. 工程のリスク洗い出しは、どのくらいの頻度で行うべきですか?
- 年に1回の定期に加えて、設備や工法を変えたとき、新しい製品を立ち上げたとき、不具合が出たときに部分的に見直す形が現実的です。変更点管理の記録があれば、変わった工程だけを見直せます。
- Q. リスクの点数は何段階がよいですか?
- 影響度と起こりやすさを3段階ずつにして、掛け算で1から9の点を付けるのが扱いやすい粒度です。細かくすると、点を付ける議論で時間を使います。2か3かで迷ったら高いほうを取って先へ進んでください。
- Q. 洗い出したリスク全部に対策が必要ですか?
- 必要ありません。全件に対策を求めると、洗い出しそのものが避けられるようになります。点の高いものから、その期のうちに終えられる件数に絞り、残りは記録だけにしてください。手を打たないと決めるときは、理由と見直し時期を書いておきます。
- Q. 起こりやすさが低くても影響が大きいものはどう扱いますか?
- 掛け算の点が低くても、影響度が最高のもの(安全に関わる、客先へ出る)は別枠で見てください。掛け算だけで並べると、めったに起きない重いリスクが下に沈みます。
- Q. 洗い出しの場に誰を呼ぶべきですか?
- 実際に作業している人を必ず1人入れてください。管理職だけだと、机の上のリスクしか出ません。現場を歩きながら20分ずつ聞く形にすると、自然に現場の人が入ります。
- Q. 安全のリスクアセスメントと同じものですか?
- 別のものです。安全のリスクアセスメントは労働安全衛生法に根拠があり、製造業などでは機械や作業による危険性の調査が努力義務(第28条の2)、一定の化学物質の調査は義務(第57条の3)とされています。この記事で扱っているのは、品質と業務の面で何が起こり得るかを並べる社内の活動です。ただ、実施する時期(設備・原材料・作業方法を変えるとき)や点の付け方は共通しているので、同じ場で両方を洗うこともできます。法令上の要求は所轄の労働基準監督署にご確認ください。
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本記事は一般的な業務の進め方を整理したものです。社内規程、契約条件、法令上の要件がある場合は、それらを優先してご確認ください。記事の内容は2026-10-03時点のものです。